特集 あらためて見直すDown症候群――適切な管理とサポートで よりよい成人期につなげる
発達と生活のサポート――小児科医ができること・知っておきたいこと
17.ライフステージで考えるきょうだいも含めた家族への支援
荒川 明里
1,2
1あおぞら診療所うえの小児科
2一般社団法人日本きょうだい福祉協会
pp.978-986
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003581
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本稿では,Down症候群の方のきょうだいを含めた家族への支援の重要性について,ライフステージごとに論じる.Down症候群は生涯にわたって支援の必要な疾患であり,本人を取り巻く家族の役割もまた一生続く.医療者は幼少期から老年期まで,本人と家族が直面する課題に寄り添い,適切な支援を届けることが求められる.とくにきょうだいに対する心理的・社会的配慮は見落とされがちであるが,その成長や人生に深く影響する要因である.医療者が家庭全体を支える視点を持つことが,よりよい支援につながると思われる.

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