特集 あらためて見直すDown症候群――適切な管理とサポートで よりよい成人期につなげる
よくある合併症・念頭におくべき合併症とその管理・予防
6.代謝・内分泌
伊達木 澄人
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科小児科学
pp.896-899
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003570
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Down症候群は精神運動発達遅滞や知的障害に加え,甲状腺疾患や糖尿病などの内分泌・代謝合併症を高頻度で発症する.とくに甲状腺機能低下症はどの年代でも発症し,早期発見と定期的なスクリーニングが重要である.また,1型糖尿病の発症リスクも高く,早期診断と適切な管理が必要である.これらの合併症は症状が非典型的で見逃されやすいため,医療・福祉・家族が協力し,患者の健康維持を支援することが求められる.

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