特集 小児感染症の話題
6.COVID-19関連急性壊死性脳症の1例
芦名 一茂
1
,
菅 健敬
1
,
中邨 奈津美
1
,
花見 洋太朗
1
,
横山 淳史
1
,
吉田 健司
1
,
短田 浩一
2
,
滝田 順子
1
1京都大学医学部附属病院小児科
2京都第一赤十字病院小児科
pp.441-445
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003018
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発熱を初発症状としCOVID-19と診断されていた4歳男児が,けいれんおよび意識障害を発症し,急性脳症の疑いで当院へ紹介され受診した.急性壊死性脳症と診断され集学的治療が行われたが,全身状態は急激な経過を辿り,神経学的予後は不良であった.小児におけるCOVID-19は軽症例が大半であるが,少数ながら重症および死亡例があり,その中でも中枢神経合併症が多く報告されている.小児COVID-19患者の診療にあたっては神経学的所見を含めた全身状態の評価に留意すべきである.
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