特集 日常診療に活かせる 専門外来の知識とテクニックⅠ
6.偏食(年齢相応の食事を食べたがらないようにみえる乳幼児)
-――偏食外来
大山 牧子
1
1地方独立行政法人神奈川県立こども医療センター新生児科
pp.145-152
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002938
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10歳までの偏食は,自然経過で改善するのは1/3~1/2といわれている.食べる機能の完成は3歳までである.支援者は運動機能と連動した食べる機能の発達を理解する必要がある.養育者から食べないという相談を受けたら,医学面,栄養面,摂食技能面,心理社会面から評価を行い,家族に寄り添って子どもの発達段階に沿った実践的介入を行う.小児科医は成長曲線に沿っていても2歳未満で乳汁のみ,2歳以降で摂取メニュー数20以下の場合は採血による栄養評価を行い介入する.すべての支援者ができる介入のポイントは,① 強制をやめること,② 年齢相当の生活リズムを整えること,③ ながら食べをやめること,④ 食事環境を調整することである.
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