増大号特集 精神科クリニカル・パール—先達に学ぶ
第9章 老年精神科診療の先達
超高齢者の認知症診断—認知症? 加齢相応?
三山 𠮷夫
1
1大悟病院認知症疾患医療センター
キーワード:
超高齢者
,
super elderly
,
認知機能低下
,
cognitive decline
,
認知症
,
dementia
,
加齢相応
,
suitable for aging
Keyword:
超高齢者
,
super elderly
,
認知機能低下
,
cognitive decline
,
認知症
,
dementia
,
加齢相応
,
suitable for aging
pp.792-797
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206364
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clinical pearl
・超高齢者の認知症様状態は,臨床・脳病理学的にも病気か加齢相応かの判断が難しい。病的か加齢相応かを常に考えながら診ることが重要である。
・超高齢者の記憶障害による生活機能低下で安易に認知症と診断しないことが重要である。
・日常の診療で使われている認知症の診断基準は,超高齢者ではトリアージである。長期間付き合って診断を確かめることが重要である。
・超高齢者の認知症は,生物・社会・心理的に総合的に診ることが,より重要である。
・超高齢者の幻覚・妄想状態は,作話型,空想型のパターンが多い。
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