特集 片頭痛 病態の理解と薬物療法の最前線
小児、妊娠可能な女性/妊婦・授乳婦における片頭痛薬物療法の留意点 小児片頭痛における薬物療法の留意点
山中 岳
1
,
竹下 美佳
,
森下 那月美
,
呉 宗憲
,
加納 佳奈子
,
河島 尚志
,
六谷 紀与
1東京医科大学 小児科・思春期学分野
キーワード:
Acetaminophen
,
Amitriptyline
,
Ibuprofen
,
Propranolol
,
Riboflavin
,
Tryptamines
,
自己管理
,
投薬計画
,
片頭痛
,
プラセボ効果
,
栄養補助食品
,
Lomerizine
,
Topiramate
,
前兆のある片頭痛
,
小児薬用量
,
生活指導
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Tryptamines
,
Migraine Disorders
,
Ibuprofen
,
Riboflavin
,
Propranolol
,
Amitriptyline
,
Placebo Effect
,
Dietary Supplements
,
Topiramate
,
Acetaminophen
,
Self Care
,
Migraine with Aura
,
Lomerizine
pp.2777-2783
発行日 2021年7月5日
Published Date 2021/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021265887
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<Key Points>◎急性期治療薬の第一選択薬はイブプロフェンであり、アセトアミノフェンも有効である。いずれも安全な薬剤であり、必要十分量を早期に内服する。◎トリプタン製剤は鎮痛薬にて効果が得られない際に考慮し、典型的な片頭痛に限定して使用すべきである。◎小児片頭痛の予防治療薬で確立したものはなく、非薬物療法で改善しない例に対し、副作用に注意しながら少量より開始する。◎栄養補助食品として確固たる有効性が証明されたものはないが、リボフラビンは有効である可能性がある。◎片頭痛誘因の回避、自己管理(適度な運動、食事、適切な睡眠)などの患者教育は重要である。
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