特集 子どもの検査値の判断に迷ったら
12章 腫瘍マーカー
3.泌尿生殖器系
西尾 英紀
1
,
水野 健太郎
1
,
林 祐太郎
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野
キーワード:
腫瘍マーカー
,
バニリルマンデル酸
,
ホモバニリン酸
,
神経特異エノラーゼ
,
αフェトプロテイン
Keyword:
腫瘍マーカー
,
バニリルマンデル酸
,
ホモバニリン酸
,
神経特異エノラーゼ
,
αフェトプロテイン
pp.1680-1684
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002878
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小児がんの発生率は成人の悪性腫瘍にくらべて低く,1万名に1名程度である.しかし小児がんは小児の死亡原因の上位を占め,10代前半では1位となっている.1940年代には小児がんの5年生存率は20%以下であったが,手術療法に放射線療法と化学療法を加えた集学的治療が行われるようになり,生存率は飛躍的に改善している.小児がんの各臓器別の発生率は,白血病と脳腫瘍がそれぞれ4分の1ずつであるが,副腎・腎・後腹膜腔・精巣などの泌尿器関係の臓器の腫瘍を合わせると4分の1を占めることも事実である.
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