特集 消化器関連検査を極める!
Ⅰ.血液検査
腫瘍マーカー
齊藤 博大
1
1茨城県立こども病院小児消化器肝臓科・総合診療科
キーワード:
腹部腫瘍
,
肝臓腫瘍
,
神経芽腫
,
αフェトプロテイン
,
ヒト絨毛性ゴナドトロピン
Keyword:
腹部腫瘍
,
肝臓腫瘍
,
神経芽腫
,
αフェトプロテイン
,
ヒト絨毛性ゴナドトロピン
pp.1241-1244
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001189
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SUMMARY
▷小児では腫瘍マーカーは,腹腔内の固形腫瘍,特に肝芽腫・肝細胞癌,神経芽細胞腫,胚細胞性腫瘍などの診療で活用される.診断,治療効果の判定,再発の早期発見などに有用である.
▷単独での評価は難しい場合があり,画像診断など他の消化器関連検査とあわせて判断する.
▷AFP,PIVKA-Ⅱは肝細胞癌・肝芽腫で高値を示すが,肝胆道系疾患やビタミンK欠乏でも増加する.
▷尿中VMA,尿中HVA,NSEは神経芽腫などで,hCGは胚細胞腫瘍や肝芽腫で高値となる.
▷CEA,CA19-9,CA125は小児ではまれだが,消化器悪性腫瘍の腫瘍マーカーとして使用される.
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