オピニオン
タミー(ぽんぽん)タイムを新生児期から勧めたい
-――より良い発達のために
泉 信夫
1
1元・出雲市立総合医療センター小児科
キーワード:
タミータイム
,
新生児期
,
探索行動
,
発達カスケード
,
頭位性頭蓋変形
Keyword:
タミータイム
,
新生児期
,
探索行動
,
発達カスケード
,
頭位性頭蓋変形
pp.1310-1315
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002797
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タミー(ぽんぽん)タイムは乳児がよく覚醒し親の監視が十分な時に腹ばいで過ごさせることをいい,筋力強化による一人歩行に至る運動発達の促進と頭位性頭蓋変形の予防が主な効果である.施行時間が長いほど,両効果は高まる.早期ほど児が慣れやすく,欧米ではさまざまな工夫をして出生後できるだけ早期に開始するのに対し,日本のwebサイトでは生後1~2か月後に開始となっている.開始は欧米にならうべきことを述べた.
発達の里程標の通過は視界,運動知覚,探索能力,親の反応を飛躍させ,学習を深める.通過が早まることは幼児期,学齢期の知能や社会性にも影響し得るとする発達カスケードの研究が進んでいることも述べた.
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