２．胎児診断に関する情報提供および家族支援

先天性心疾患の出生前診断は，その技術の進歩により詳細な診断も可能となっている．心疾患だけでなく他臓器合併症や全身疾患のリスクも含めてカウンセリングが必要であり，周産期チームとして小児科医と産科医だけでなく他職種の連携を要する．また，専門治療を要する疾患の場合は速やかな高次医療機関との連携が不可欠である．常に家族の意思を尊重しながら適切な情報提供を行うことに努めるが，胎児特有の非確実性と難しさがあり，予後不良症例に対する症例への対応やサポートが課題となっている．