特集 ここまで進歩した生物学的製剤と分子標的薬
5.感染症
新妻 隆広
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院小児科
キーワード:
coronavirus disease 2019(COVID-19)
,
monoclonal antibody
,
respiratory syncytial virus(RSV)
,
Nanobody
,
decoy receptor
Keyword:
coronavirus disease 2019(COVID-19)
,
monoclonal antibody
,
respiratory syncytial virus(RSV)
,
Nanobody
,
decoy receptor
pp.155-159
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002068
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックはオミクロンという新規変異株の出現もあり,いまだ終わりがみえない.有効な抗ウイルス薬もなく,ワクチン接種が頼りであり,世界中でブースター接種も行われている.COVID-19治療薬としてモノクローナル抗体も発売され治療効果を上げている.本稿では,カシリビマブ/イムデビマブとソトロビマブの治験成績を加えて紹介する.また2020年はコロナ以外の大半の感染症が流行しなかったが,2021年の夏は小児においてRSウイルス(RSV)感染症が近年で最も大きな流行となった.RSVに対するモノクローナル抗体製剤として,20年前から基礎疾患をもつ児に対し使用されているパリビズマブと,今後発売が期待されるnirsevimabについて治験データを加え解説する.
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