症例
けいれんを呈したパレコウイルス3型感染症の1か月児例
宮澤 拓哉
1
,
栗田 大輔
1
,
遠藤 美央
1
,
青木 晴香
1
,
柏崎 佑輔
1
,
磯崎 淳
1
1横浜市立みなと赤十字病院小児科
キーワード:
ヒトパレコウイルス
,
けいれん
,
神経症状
Keyword:
ヒトパレコウイルス
,
けいれん
,
神経症状
pp.1447-1451
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001485
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新生児期,早期乳児期の発熱の原因微生物として大腸菌,B群溶レン菌レンサ球菌,リステリアなどの細菌に加えてパレコウイルス-A(Parechovirus-A:PeV-A),エンテロウイルス,単純ヘルペスウイルスなどのウイルスも鑑別に挙げる必要がある.PeV-A3は2004年に報告された比較的新しいウイルス血清型であり,新生児期には敗血症様症状を呈することが多いが,血球貪食症候群や脳炎,肝炎などの重篤な病態の合併症も報告されている1).しかし,その発症機序や神経学的予後に関する報告は多くない.今回,中枢神経症状を呈したPeV-A3感染症を経験したので報告する.
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