特集 プライマリ・ケアにおける0歳児の診療—よくある訴えと診療のコツ
Ⅱ 診察の要領
13.腹部触診のポイント
田原 卓浩
1
,
武谷 茂
2
1たはらクリニック
2久留米大学小児科
キーワード:
乳児
,
腹部
,
触診
,
実質臓器
,
腫瘤
Keyword:
乳児
,
腹部
,
触診
,
実質臓器
,
腫瘤
pp.1277-1281
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001447
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乳児の腹部診察も問診・視診・触診・打診・聴診で構成される.できるだけ短時間に診察を進めることが要求されるだけでなく,児の体動や哺乳/摂食後の経過時間によって理学的所見の情報量が左右されることが乳児の診察の特徴である.あらかじめ手を温めておき,児の右側から右手の第2〜5指の腹で腹部全体を触り,軽く押し込んだ時の反発の強弱を感知することが基本となる.季肋部肋軟骨下縁から下方に向けて硬軟の差を診る手技を繰り返して情報を入手することができるようになれば,腹部触診を極めることになる.
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