特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説&プログレス
代謝・内分泌
27.バセドウ病
南谷 幹史
1
1帝京大学ちば総合医療センター小児科
キーワード:
バセドウ病
,
小児期発症バセドウ病診療のガイドライン2016
Keyword:
バセドウ病
,
小児期発症バセドウ病診療のガイドライン2016
pp.637-643
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001299
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
バセドウ病とは甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体(TRAb)がTSH受容体を刺激して甲状腺ホルモンの産生と分泌を増加させ,びまん性中毒性甲状腺腫をきたす自己免疫疾患である1)〜3).甲状腺中毒症とは過剰な甲状腺ホルモンによって代謝と活動性が亢進した状態である.甲状腺ホルモン産生と分泌が亢進する甲状腺機能亢進症と甲状腺ホルモン産生亢進を伴わない甲状腺ホルモン過剰状態(甲状腺ホルモン過剰摂取や甲状腺濾胞の炎症性破壊により甲状腺ホルモンが漏出する破壊性甲状腺炎)を併せて甲状腺中毒症という(表1).
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.