綜説
離乳食と口腔発達
外木 徳子
1
1とのぎ小児歯科
キーワード:
口腔機能
,
離乳食
,
乳歯萌出状態
Keyword:
口腔機能
,
離乳食
,
乳歯萌出状態
pp.1631-1638
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001104
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口腔機能不全は,食の問題だけでなく構音,呼吸,顎顔面の成長発育などさまざまな点に影響を及ぼす.とくに離乳食期,幼児食期は咀嚼,嚥下などの口腔機能を適切に獲得していく大切な学習時期である.一方,乳歯の萌出時期は最新の調査(日本小児歯科学会平成18年報告)によると30年前と比較して個人差が大きくなっている.今までのように月齢のみで離乳食を進めていくと,それに合わない子どもが増えているということである.乳幼児期からの離乳食を通じて行う早期の正しい介入は,口腔機能のレベルを上げ,成人期のQOLを高め,加齢による機能低下の速度を緩やかにすると考える.本稿では,離乳食の各時期に対しての注意点を,口の状態と絡めながら解説する.
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