特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❷症状別アプローチ
20.子どもの便秘(小児排便障害)
横井 茂夫
1
1横井こどもクリニック
キーワード:
乳児排便困難症
,
機能性便秘症
,
機能的無貯留性遺糞症
,
マルツエキス®
,
Hirschsprung病
Keyword:
乳児排便困難症
,
機能性便秘症
,
機能的無貯留性遺糞症
,
マルツエキス®
,
Hirschsprung病
pp.630-637
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000868
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小児救急外来に受診するいわゆる便秘症は,乳児排便困難症と機能性便秘症である.多いのは機能性便秘症で,便秘での訴えは少なく,腹痛の訴えで受診する例が多い.左下腹部に貯まった糞塊を確認し,浣腸をして,大きな便を確認して,終了するが,慢性機能性便秘症では保護者の同意を得て,緩下剤・生活指導・食事指導が必要である.乳児排便困難症は3~5日排便がなく,保護者が心配で受診するが,腹満がなく全身状態は良好で緩下剤を使わずに,綿棒浣腸で十分である.機能的無貯留性遺糞症はトイレで排便をせずに,部屋の隅で立位で排便をするので,かかりつけ医に相談されることが多い.
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