特集 クリニックで診る小児アトピー性皮膚炎のプライマリ・ケア
7.小児アトピー性皮膚炎の外用療法の始め方
上出 良一
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1ひふのクリニック人形町
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
バリア不全
,
スキンケア
,
保湿
,
ステロイド外用薬
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
バリア不全
,
スキンケア
,
保湿
,
ステロイド外用薬
pp.137-144
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000760
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今,アトピー性皮膚炎の病態理解は大きなパラダイムシフトを迎え,初めに角層のバリア不全があり,それにより経皮アレルギー感作が生じるという証拠が蓄積されつつある.それに伴い,従来のアレルゲン除去より,まずは適切なスキンケアによる角層バリア機能の保全と,皮膚炎に対しては確実にステロイドやカルシニューリン阻害外用薬で炎症を鎮静化することが重要と考えられるようになった.外用療法は具体的に保護者に指導することが大切である.心身医学的な配慮も行いつつ,成人期へ持ち越さないように,小児科医,皮膚科医が協力して診療にあたる必要がある.
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