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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
4 皮膚疾患治療のポイント
アトピー性皮膚炎―民間療法をどう考えるか
Atopic dermatitis : The evaluation of alternative therapy
竹原 和彦
1
Kazuhiko TAKEHARA
1
1金沢大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
民間療法
,
ステロイド外用薬
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
民間療法
,
ステロイド外用薬
pp.111-114
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902181
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不適切な民間療法によって著しい増悪をみたアトピー性皮膚炎の症例が急増しており,社会問題ともいえる現況を呈している.民間療法が盛んとなった背景の中心には,誇張されたステロイド外用薬についてのマスコミ報道があり,昨今の医療不信がこれに結びついていると考えられる.今日特に問題となる民間療法は,企業化し営利を目的として運営されているものであり,これらは巧妙な戦略のもとに展開されている.したがって皮膚科医も民間療法の企業戦略をある程度理解した上で,日常診療に当たり患者への説明を行う必要がある.現状では民間療法によってもたらされた社会的弊害は大きく,これらの治療を正当に評価する基準の確立や,法的ないし行政的規制の強化が望まれる.
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