目で見る小児科
生後早期から右内眼角部に腫脹を認めた新生児2例
河畑 孝佳
1
,
向坂 文治
1
,
南部 早和
1
,
佐藤 啓
1
,
榊原 康久
1
,
濱 猛浩
1
,
堀田 成紀
1
,
久保 実
1
1石川県立中央病院総合母子医療センター小児内科
pp.1369-1370
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000593
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臨床経過:出生時より右内眼角に青色調の腫脹(図1)を認めていた.日齢4から増大傾向にあるために精査加療目的に当院に紹介となった.右内眼角周囲に約1cm大の腫脹を認め,弾性軟,青色調であり,超音波検査で右皮下嚢胞性腫瘤が指摘された.MRI T2強調像(図2)では,右眼角部皮下~涙嚢~鼻涙管~下鼻道に高信号域を認め,先天性涙道ヘルニアと診断した.感染兆候はなく,経過をみて外科的治療を考慮している.
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