特集 子どもと旅行―より安全に出かけるために
8.てんかんのある子どもの旅行
久保田 英幹
1
1国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター・小児科
キーワード:
発作症状
,
発作の誘因
,
服薬履行
,
航空機
,
時差
Keyword:
発作症状
,
発作の誘因
,
服薬履行
,
航空機
,
時差
pp.1161-1166
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000542
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てんかんのある子どもにとり旅行は,普段の生活では得られない経験や体験を通して自信を得る契機となり,社会性の向上が期待できる.このことは成人になった時の心理・社会的問題の予防にもなる.てんかんのある子どもの旅行に際しては,発作がいつもより起こることがないように,睡眠不足や過労を予防し,確実に服薬するための対策を講じることが重要である.学校行事の一環として旅行に参加する場合には,事前の発作に関する情報の提供や睡眠,疲労,服薬に関する配慮や確認方法を検討することが重要である.海外旅行では薬剤を持参してのスムーズな通関,時差を考慮した服薬管理を考慮する.
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