綜説
慢性活動性EBV感染症と類縁疾患
谷内江 昭宏
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系小児科
キーワード:
診療ガイドライン
,
慢性活動性Epstein-Barrウイルス感染症
,
蚊刺過敏症
,
種痘様水疱症
,
Epstein-Barrウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症
Keyword:
診療ガイドライン
,
慢性活動性Epstein-Barrウイルス感染症
,
蚊刺過敏症
,
種痘様水疱症
,
Epstein-Barrウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症
pp.1061-1069
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000518
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慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)は持続的な伝染性単核症様症状を特徴とし,末梢血や病変部組織にEBVが検出される疾患である.CAEBVとその類縁疾患である蚊刺過敏症,種痘様水疱症,EBV-HLHは,いまだにその発症機構や病態が解明されていない希少疾患である.一方,EBVが通常B細胞に感染して伝染性単核症を発症するのに対して,CAEBVとその類縁疾患では疾患に応じてB細胞以外の異なるリンパ球亜群へ選択的に感染することが知られている.これら,EBVの異所性(B細胞以外への)感染により発症する各疾患の病態,診断ならびに治療について,最近上梓された診療ガイドラインを踏まえて解説する.
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