特集 小児科医のための新しい画像診断の知識
3.関節超音波検査
土田 聡子
1
1秋田赤十字病院小児科
キーワード:
MSUS
,
骨関節の成長
,
グレースケール
,
若年性特発性関節炎
,
発育性股関節形成不全
Keyword:
MSUS
,
骨関節の成長
,
グレースケール
,
若年性特発性関節炎
,
発育性股関節形成不全
pp.985-993
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000507
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超音波検査は,被曝・鎮静・拘束の必要がなく,小児にとって好ましい検査方法である.外傷や炎症から発育性股関節形成不全まで適応は広く,骨化前の関節評価が可能である反面,施術者には,成長による各部の変化を加味した判断と検査技術が求められる.なお,小児の超音波所見の標準化はまだ完全ではなく,引き続き検討を要する.今後,小児整形外科領域における超音波検査のさらなる利用が期待されるが,子どもの関節痛は,急性白血病・神経芽細胞腫・悪性リンパ腫等の初期の単独症状であることもあり,診察・詳細な病歴聴取はもとより,経時的変化の確認や,他の画像評価等を併せて行い,確定診断に至るよう留意すべきである.
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