特集 思春期を診る!
Ⅳ章 知っておきたい!生活サポート&性教育
42 スポーツ医学
金谷 真由子
1
,
能瀬 さやか
1
M. Kanatani
1
,
S. Nose
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
キーワード:
女性アスリートの三主徴
,
利用可能エネルギー不足
,
視床下部性無月経
,
骨粗鬆症
,
アンチ・ドーピング
Keyword:
女性アスリートの三主徴
,
利用可能エネルギー不足
,
視床下部性無月経
,
骨粗鬆症
,
アンチ・ドーピング
pp.787-792
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000464
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スポーツに打ち込む思春期の女性において,怪我以外に特に若年から気をつけるべきは女性アスリートの三主徴である.10代前半の女性では,初経を迎え,成長期である時期に運動量に見合った食事が摂れていないと利用可能エネルギー不足が生じ,月経不順・無月経や骨密度の低下を招き,はては疲労骨折のリスクを高める事が明らかになっている.これは引退後の将来を見据えても,非常に重大なスポーツ障害と言える.また,月経随伴症状は日本国内ではあまり治療されずに我慢している選手が多い事が知られており,パフォーマンスの低下を招く可能性がある.これらの治療方針とともに,選手にとって重要なアンチ・ドーピングの基礎知識について解説する.
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