43 思春期の予防接種

思春期世代に関係する予防接種は，定期接種としては，日本脳炎の2期（9～12歳）とDPT/DTの2期（11・12歳），女生徒のみの子宮頚がん（12歳から高校1年時）だけである．任意接種としては毎年のインフルエンザ，乳幼児期の定期接種の接種洩れなどのキャッチアップ，親の赴任に帯同するための渡航ワクチンと，高校や大学での留学やスポーツ交流など多彩な海外渡航に際して必要な予防接種がある．

子どもたちにとっての予防接種は，規定の接種回数を満たすことだけではない．罹患を予防または症状軽減化のために有効な免疫の獲得とその維持の継続である．正しく適切なワクチンへの理解が大切である．