特集 あらためて見直すRSウイルス感染症
6.外来や病棟での感染予防
堀越 裕歩
1
1東京都立小児総合医療センター感染症科
キーワード:
respiratory syncytial virus
,
手指衛生
,
標準予防策
,
経路別感染対策
,
同胞面会
Keyword:
respiratory syncytial virus
,
手指衛生
,
標準予防策
,
経路別感染対策
,
同胞面会
pp.387-392
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000399
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RSウイルス感染症の感染対策で最も重要なのは,手指衛生である.院内伝播の多くは,医療者の手指を介した接触感染で起きていると考えられている.症状ベースで感染対策を開始し,適切な隔離,標準予防策に加えて経路別感染対策を行う.外来では,感染性と非感染性の患者を空間的,時間的に分けるのが望ましい.近年,family-centered careの概念から入院中の同胞面会も勧められている.本邦も予防接種の普及がすすみ,対策の難しい空気感染の麻疹,水痘は激減して,同胞面会もより安全になってきた.成人の面会者と同様に感染症症状のスクリーニングを行うことで対応できるかもしれない.
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