特集 どう診るか?どこまで診るか? 小児の軽症外科
1.軽度の創傷(切創・挫創)
古村 眞
1
1埼玉医科大学医学部小児外科
キーワード:
初期研修到達目標
,
創傷治癒
,
受傷機転
,
創の接合
,
創処置合併症
Keyword:
初期研修到達目標
,
創傷治癒
,
受傷機転
,
創の接合
,
創処置合併症
pp.1-7
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000303
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
鋭的外力による損傷が「切創」で,鈍的外力による損傷が「挫創・挫傷」である.
創傷治癒は,炎症期,増殖期までに7~10日かかり,抜糸等ができる時期となる.
創処置を行うにあたり,受傷機転を詳細に問診し,創の深さ,形状,出血の有無等,創縁の状態を確認し,止血と洗浄を適切に行う.創縁の接合は,縫合,ステープラー,テープ,創傷被覆材,皮膚表面接着剤によって行う.創縁を適切に接合する創処置は,整容性の高い傷となる.
小児科医が創処置を行う際は,合併症を十分理解し,経過観察し,合併症を認めた場合は,外科専門医へ紹介し診療を受けさせる.
テープ,創傷被覆材,皮膚表面接着剤による創処置が比較的簡便である.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.