綜説
早期母子接触・母子同室―安全に運用するために
小林 康祐
1
1地方独立行政法人総合病院国保旭中央病院産婦人科
キーワード:
早期母子接触
,
母子同室
Keyword:
早期母子接触
,
母子同室
pp.1685-1688
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000273
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近年,多くの施設で母児相互関係の確立のために早期母子接触や母子同室を行っているが,ローリスクと評価されている児のなかでもその施行中に急変する事例があることから,早期母子接触や母子同室を行う際の児の安全性の確保が望まれる.重要なポイントとしては,新生児蘇生法(NCPR)研修を受けたスタッフの配置,各施設で「適応基準」「中止基準」「実施方法」の作成,妊娠中から妊婦・夫・家族に新生児期に起こり得る危険状態を理解してもらう,パルスオキシメータなどのモニター類の活用,および母子同室ではスタッフの定期的な訪問などを挙げることができる.
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