特集 長引く咳へのアプローチ
小児の長引く咳の診断と治療
望月 博之
1
1東海大学医学部専門診療学系小児科学
キーワード:
咳嗽
,
咳嗽モニター
,
客観的評価
,
ガイドライン
Keyword:
咳嗽
,
咳嗽モニター
,
客観的評価
,
ガイドライン
pp.627-634
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000052
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「小児の咳嗽診療ガイドライン(日本小児呼吸器学会)」が2014 年4 月に刊行されてから,小児科領域における咳嗽疾患への関心が高まっている.治療に難渋する長引く咳の原因として,小児では喘息や鼻疾患に関連する疾患の頻度が高いが,さらにいくつかの咳嗽の発現因子や疾患が重複することも多く,原因疾患を特定できない慢性咳嗽も一部に認められる.近年の小児の咳嗽疾患の客観的評価により,いくつかの遷延する咳嗽疾患では終夜の咳嗽パターンに特徴があることが報告されている.原因疾患の診断のためには詳細な問診が重要であり,必要であれば肺機能検査,画像診断を行い,治療開始後にも的確な診断を心掛けるべきである.
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