特集 整形外科医に必要な義肢装具の知識
序文
芳賀 信彦
1
pp.8-8
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/seJ.0000000003
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整形外科疾患の中で,その診療の過程において義肢装具治療の可能性が全くないものがどれだけあるであろうか。消毒法や麻酔技術が進歩し手術が広く行われるようになる前は,整形外科疾患の治療は保存的治療が中心であり,運動療法や薬物治療と並んで,義肢装具治療が重要な位置を占めていた。筆者が整形外科医になって2 年目,昭和から平成に年号が変わった頃でさえ,勤務していた地方の病院では下È骨骨折の患者さんに対して機能的装具やPTB 免荷装具を処方していたし,事故による下肢切断の患者さんは義足歩行を獲得するまで整形外科に入院していることもあった。
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