書評
整形外科 生活の質を支える(岩波新書)
谷口 昇
1
1鹿児島大学整形外科
pp.1178-1178
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003947
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日本整形外科学会が創立100周年を迎えた今年,第99回 日本整形外科学会学術総会は,東京大学整形外科・田中 栄教授を会長として神戸市で開催された。その記念すべき年に,田中先生が編集し,改めて整形外科という学問・診療科の本質を問い直したのが本書『整形外科 生活の質を支える』である。日本の整形外科は,日本整形外科学会創立の20年前にあたる1906年,東京帝国大学において田代義徳先生が整形外科学教室を開設したことに始まる。本書では,「整形外科」という診療科名も,英語のOrthopaedicsを単に「形を整える学問」と訳すのではなく,形態の変形のみならず,運動機能の障害を治療する学問として捉えた先人たちの理念から生まれた名称であることが紹介されている。このような歴史的背景を知ることは,われわれ整形外科医にとっても興味深く,改めて自らの専門領域の原点を見つめ直す契機となる。
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