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特集 SSI診療の最新動向を探る!
Ⅲ.SSIの治療
整形外科医が知っておくべき,ペニシリン系,セフェム系,カルバペネム系抗菌薬の特徴と使い分け
What orthopaedic surgeons need to know about the characteristics and use of penicillins, cephems and carbapenems
浜田 幸宏
1
Yukihiro HAMADA
1
1高知大学医学部附属病院,薬剤部
キーワード:
Penicillins
,
Cephems
,
Carbapenems
Keyword:
Penicillins
,
Cephems
,
Carbapenems
pp.519-525
発行日 2025年4月30日
Published Date 2025/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003380
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微生物は非常に種類も多く,その特徴について覚えることも重要となる。臨床で遭遇する代表的な微生物,それにより引き起こされる感染症を整理しながら感染症診療を実践することが治療成功の鍵となる。β-ラクタム系薬のペニシリン系薬やセフェム系薬の作用機序は細菌の細胞壁合成を阻害することで効果を示す。整形外科領域の骨髄炎では,グラム陽性球菌の黄色ブドウ球菌やコアグラーゼ陰性表皮ブドウ球菌が原因となる頻度が高く,グラム陽性菌をターゲットにした予防投与や初期治療が重要になる。忍容性の高いβ-ラクタム系薬の特徴を理解することで,薬剤耐性菌も鑑みた整形外科医のより良い診療につながると思われる。

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