Japanese
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特集 Musician’s Handをめぐって
Musician’s Handと音楽家医学
Musician’s hand and the musician’s medicine
酒井 直隆
1
Naotaka SAKAI
1
1医療法人社団アーツメディック さかい整形外科
キーワード:
Musician’s hand
,
Musician’s medicine
,
Performing arts medicine
Keyword:
Musician’s hand
,
Musician’s medicine
,
Performing arts medicine
pp.7-14
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003245
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要旨:Musician’s Handは音楽家の手の障害を総称したものであり,その中には外傷,腱鞘炎,付着部炎,筋肉痛,関節痛,絞扼性神経炎,ジストニアなどが含まれ,舞台恐怖症をはじめとする精神的因子も考慮する必要がある。音楽家を対象とする音楽家医学の歴史において,Musician’s Handは19世紀から報告されていたが,19世紀後半からの100年間には生徒が手を痛めないために音楽教師が医学的観点から,合理的ピアノ奏法を研究した時代があった。1980年代に再び音楽家の健康問題が注目され,各国で研究会が創られるに及び,日本でも2022年に日本演奏芸術医学会が発足した。現在の音楽家医学で最も問題になっているのはジストニアであり,その特殊な病像と難治性から,各国で治療法が議論されている。
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