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特集 脆弱性骨盤輪骨折―診断・治療と予後
脆弱性骨盤輪骨折に対するdual energy CTでの診断
Diagnosis of the fragility fractures of pelvic ring by dual energy CT
北田 真平
1
Shimpei KITADA
1
1兵庫県立西宮病院,外傷再建センター
キーワード:
Diagnosis
,
Dual energy CT
,
Fragility fractures of pelvic ring
Keyword:
Diagnosis
,
Dual energy CT
,
Fragility fractures of pelvic ring
pp.715-720
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002996
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要旨:Dual energy CT(DECT)では2つの管電圧で撮像した物質のエネルギー減衰の差を認識して,物質を弁別できる。この機能を利用して,骨髄からカルシウムを除去した画像作成が可能となる。骨折が生じた骨髄では出血による浮腫が生じており,カルシウムを除去し水分を強調した画像を作成することにより,浮腫の範囲の同定が可能となる。従来,骨髄浮腫像の診断はMRIに頼るしかなかったが,DECTの登場によりMRIと同様の診断が可能となった。高齢者では,心臓ペースメーカーなどによりMRI撮影が絶対禁忌の患者も多く,骨折の早期診断が困難な場合があった。DECTはそのような禁忌事項が少ない。検査タイミングもMRIよりも早く施行できて,早期診断が可能となる。
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