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特集 変形性関節症の病態に迫る―疾患修飾による治療を展望して―
変形性関節症発症機序の解明に向けた軟骨変性制御機構における糖鎖機能解析
Functional analysis of glycans in the regulatory mechanism of cartilage degeneration to elucidate the mechanism of osteoarthritis pathogenesis
松岡 正剛
1
,
小野寺 智洋
1
,
岩崎 倫政
1
Masatake MATSUOKA
1
1北海道大学大学院医学研究院専門医学系部門機能再生医学分野,整形外科学教室
キーワード:
Osteoarthritis
,
Cartilage degeneration
,
Glycan
Keyword:
Osteoarthritis
,
Cartilage degeneration
,
Glycan
pp.1459-1463
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002772
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要旨:変形性関節症において,関節軟骨の病態進行と関連してN型糖鎖の変化が生じ,関節軟骨の恒常性維持において糖脂質が重要な役割を果たすことも報告されている。特にガングリオシドと呼ばれる糖脂質のサブグループが関節軟骨に豊富に存在していることが明らかにされている。さらに,関節軟骨修復過程の研究においても糖脂質の重要性が示されており,一部の糖脂質の欠損により関節軟骨の修復が促進されることが報告されている。これらの研究結果から,糖鎖修飾や糖脂質の制御が変形性関節症の治療標的となる可能性があることが示唆されている。
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