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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅰ.脊椎脊髄の画像診断の進歩と最新の知識
脊椎脊髄における有限要素解析
Finite element analysis of spine and spinal cord
西田 周泰
1
,
鈴木 秀典
1
,
舩場 真裕
1
,
藤本 和弘
1
,
池田 裕暁
1
,
坂井 孝司
1
Norihiro NISHIDA
1
1山口大学医学部附属病院,整形外科
キーワード:
Finite element analysis
,
Spine
,
Spinal cord
Keyword:
Finite element analysis
,
Spine
,
Spinal cord
pp.513-517
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002541
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要旨:高齢化の進行に伴い増加している脊椎脊髄疾患の有限要素法を含む高度なシミュレーション手法の確立は,病態把握や治療方針の決定を支援する強力な手段となりうる。しかし,脊椎脊髄疾患では年齢,性別,アライメント,障害部位や原因,術式など検討因子の多様性のため,未だなおシミュレーションが難解な領域である。われわれは,次の3つの段階を経て実人体に近い脊椎脊髄シミュレーションを目指している。① 生体基礎データの取得:生体新鮮組織の物性および脊椎骨格系の力学特性の実験計測,② シミュレーション:医用画像から作成した形状モデルと ① で取得した物理学的特性の統合,③ 臨床的な整合性評価:① と ② を利用して,実際の症例の後ろ向き・前向き物理学的整合性の検証である。われわれのモデル作成と解析内容,今後の展開と問題点について述べた。
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