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特集 モバイル端末を用いた整形外科診療・研究
ロコモニタープロジェクト
-—スマートフォンで測定した活動量データによる運動習慣の継続的・客観的モニタリング—
Locomonitor project;continuous and objective monitoring of daily activities using activity data tracked with smartphones
吉村 祐輔
1
,
劉 立足
2
,
金子 晴香
3
,
平澤 恵理
4
,
内藤 久士
5
,
石島 旨章
3
Yusuke YOSHIMURA
1
,
Liz LIU
2
,
Haruka KANEKO
3
,
Eri ARIKAWA-HIRASAWA
4
,
Hisashi NAITO
5
1順天堂大学,COIプロジェクト室
2順天堂大学大学院医学研究科,スポートロジーセンター
3同上,整形外科・運動器医学
4同上,老人性疾患病態・治療研究センター
5順天堂大学大学院,スポーツ健康科学研究科
キーワード:
Wearable device
,
Activity data
,
Digital biomarker
Keyword:
Wearable device
,
Activity data
,
Digital biomarker
pp.1361-1369
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001905
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要旨:運動器診療・研究にモバイル端末を活用する最大の意義は,受診や測定者を必要とせずいつでもどこでも生活習慣・移動機能を継続的かつ定量的なリアルワールドデータとして非侵襲的に把握できることだと考える。ロコモニタープロジェクトは,ResearchKitを活用した日本初の医学研究であり,短期間に全国から幅広い世代の被験者を得た。収集データから,若年層からロコモティブシンドローム(ロコモ)は進行し,かつロコモ非該当者においても移動機能の低下が進行すること,および,肥満がロコモのリスク因子,運動習慣がロコモのリスク軽減因子であることが示唆された。今後は,スマートフォンで測定した活動量に基づくデジタルバイオマーカーの探索を通して,疾患の早期発見や治療効果判定などにもモバイル端末を活用していきたい。
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