特集 血菅炎症候群のすべて
2 大型血管炎
巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)―画像診断:PET
土屋 純一
1
1東京医科歯科大学医歯学総合研究科 画像診断・核医学分野
キーワード:
巨細胞性血管炎
,
FDG-PET/CT
,
TOF
,
半導体PET
Keyword:
巨細胞性血管炎
,
FDG-PET/CT
,
TOF
,
半導体PET
pp.1065-1070
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001726
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グルコースの誘導であるFDGを用いたFDG-PET/CTは悪性腫瘍評価というイメージが強いが,FDGの集積は糖代謝を反映しており,悪性腫瘍だけでなく,炎症でも集積が起こる。血管炎では血管壁に存在する炎症細胞にFDGが取り込まれ,FDG集積亢進部位として活動性炎症を画像化することができる。血管炎の活動性評価においてFDG-PET/CTが有用であるという報告が蓄積され,2018年には欧州核医学会などによるjoint statementが出された1)。これに続き,2018年3月に日本でも大型血管炎の活動性評価は保険収載され,FDG-PET/CTが大型血管炎の日常臨床で用いられる機会が年々増加している。
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