Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
MRIでは,高度な静磁場均一性が必要とされる。また,信号の送受信や受信した信号による画像再構成には非常にデリケートなシステムが統合されている。撮影対象も様々な組織を含み,呼吸,拍動,蠕動といった生理的な動きをする生体が対象である。こうした多くの因子の複合として出来上がるMR画像では,アーチファクトから逃れられないと考えてよい。また,近年のMR装置では,パラレルイメージングや圧縮センシング(compressed sensing:CS),種々のK空間のデータ充塡方法などにより高速化が可能となってきている。このため,撮像法に特有なアーチファクトが発生することも多くなっている。我々MRIに従事する医療者は,アーチファクトを認識すること,アーチファクトを防ぐ対応ができることが重要である。しかし,現実のMRIにおけるアーチファクトを画像内からまったくなくすことが難しい場合も多い。よって最適な対応として,アーチファクトを関心領域から除き,最小限にするなど様々な手法も必要となる。本稿では,基礎的なものから近年気になるアーチファクトまでを紹介し,要因・対応などについて紹介する。
Artifacts are frequently encountered while diagnosing MR images. Physicians and radiologists should be fully aware of every artifact and should not to be deceived by them. Full understanding of the artifacts and the mechanisms of their occurrences may lead to further innovations in MR applications. In this article we deal with such common artifacts in MRI.
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.