特集 腹部の最新画像情報2017
症例
若年発症成人型糖尿病 5型(MODY5)の母子例 腎病変を中心に
山田 香織
1
,
高畑 暁子
1
,
後藤 眞理子
1
,
寺山 耕司
1
,
山田 惠
1
1京都府立医科大学 放射線診断治療学
キーワード:
若年発症成人型糖尿病5型
,
MODY5
,
胎児MRI
,
多発腎嚢胞
Keyword:
若年発症成人型糖尿病5型
,
MODY5
,
胎児MRI
,
多発腎嚢胞
pp.845-849
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000027
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若年発症成人型糖尿病(maturity-onset diabetesof the young;MODY)は常染色体優性で発症する若年糖尿病である。その一型であるMODY5 では糖尿病を約半数の症例に認めるが,原因遺伝子のhepatocyte nuclear factor 1β(HNF—1β)が泌尿生殖器の発生分化にも関与し,本質はむしろ腎疾患で,腎嚢胞やその他の腎奇形が高頻度に発生する1)。画像診断については現在までに少数の報告が散見されるが2)3)MRI 所見のまとまった報告はない。今回,胎児MRI にて母子の病変が同時に確認されたMODY5 の症例を経験したため若干の文献的考察を加えて報告する。
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