特集 肝胆膵外科手術における出血コントロール―出血させない技術と安全・確実な止血法
肝胆膵外科手術における外科医と麻酔科医の連携─術前評価から危機的出血対応まで
中澤 春政
1
,
萬 知子
2
1東京医科大学麻酔科学分野
2杏林大学医学部麻酔科学教室
キーワード:
危機的出血
,
肝切除術
,
出血予防プロトコール
Keyword:
危機的出血
,
肝切除術
,
出血予防プロトコール
pp.471-478
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004910
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外科手術における大量出血は患者の転帰を左右し得る合併症である。術中大量出血は,一見すると手術手技や病変局在にのみ依存するように思われるが,実際には術前の血液凝固能を含む患者病態や術中の呼吸・循環管理,輸液・輸血戦略など,さまざまな要因が複合した結果として生じる合併症である。つまり,大量出血を予防するためには,外科的手技の向上だけではなく,麻酔科医と連携して周術期を通じて適切な患者管理を行うことが重要である。そこで本稿では,杏林大学医学部付属病院(以下,当院)で実施している肝臓外科手術における出血予防プロトコールを基にして,外科医と麻酔科医が連携して行う止血凝固管理について考えてみるとともに,外科医と麻酔科医の理想的な関係性について述べる。

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