特集 ロボット支援膵切除術をマスターする
後腹膜一括郭清を伴うロボット支援尾側膵切除術のコツ─Left Renal Vein First Approach
齊藤 健太
1
,
村瀬 寛倫
1
,
加藤 知克
1
,
佐藤 崇文
1
,
松尾 洋一
1
,
瀧口 修司
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科学
キーワード:
ロボット支援尾側膵切除術
,
後腹膜一括郭清
,
膵体尾部癌
Keyword:
ロボット支援尾側膵切除術
,
後腹膜一括郭清
,
膵体尾部癌
pp.1557-1563
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004632
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わが国では2020年4月にロボット支援尾側膵切除術(robotic distal pancreatectomy;RDP)が保険収載された。導入にあたっては,術者条件や施設基準を満たす必要があり,十分な準備が必要である。現在,保険収載されてから5年が経過し,他分野のロボット支援手術と同様,RDPも急速に普及しており,難度の高い膵癌症例に対しても積極的に行われているのが現状である。ロボット支援手術は3D高精細画像かつ固定された安定視野とともに,自由度の高い多関節機能,手ぶれ防止機能などを活かし,より精緻な手術を行うことが可能であり,その他アプローチと比較し,良好な成績が報告されている1-2)。

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