特集 食道癌機能温存手術の最新知見と手術手技
Ⅰ.総論 3)食道癌手術における反回神経モニタリング
小柳 和夫
1
,
數野 暁人
1
,
山本 美穂
1
,
庄司 佳晃
1
,
二宮 大和
1
,
金森 浩平
1
1東海大学医学部消化器外科
キーワード:
食道癌手術
,
神経モニタリング
,
反回神経麻痺
Keyword:
食道癌手術
,
神経モニタリング
,
反回神経麻痺
pp.1735-1739
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004104
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食道癌術後の反回神経麻痺により生じる声帯筋の運動障害は,嗄声や誤嚥の原因となり,生活の質(quality of life;QOL)の低下や急性期のみならず晩期においても致命的な呼吸器合併症を呈する危険性がある1, 2)。反回神経麻痺の原因として術中の神経誤認による損傷や,牽引,圧迫などの機械的要因,エネルギーデバイスによる熱損傷などがあげられている3)。反回神経周囲リンパ節郭清は食道癌手術においてきわめて重要な手術操作であるが,反回神経の機能温存を目指した客観的な指標の確立が求められてきた。
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