特集 必携 消化器・一般外科医のための外科解剖アトラス
Ⅰ 食道・胃 4 食道癌に対する機能温存手術に必要な局所解剖
竹内 優志
1
,
松田 諭
1
,
川久保 博文
1
,
北川 雄光
1
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
キーワード:
食道癌
,
胸腔鏡手術
,
反回神経周囲リンパ節郭清
Keyword:
食道癌
,
胸腔鏡手術
,
反回神経周囲リンパ節郭清
pp.419-423
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003796
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食道癌に対する胸腔鏡手術は1993年にCuschieriらがはじめて報告し,近年世界的に普及した。わが国でも1996年にAkaishiらが報告し,徐々に国内の各施設で導入されてきた。胸腔鏡手術導入当初は胸壁破壊の軽減による手術の低侵襲化が強調されていたが,近年では胸腔鏡の拡大視効果によって得られる良好な視野により,解剖を認識した非常に精度の高いリンパ節郭清が可能となっている。そのため,本来低侵襲手術であった胸腔鏡手術が,より精密な拡大リンパ節郭清のための手技となっている。
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