手術症例報告
下大静脈腫瘍塞栓を伴う高度進行結腸癌に対し合同手術を施行した1例
三城 弥範
1
,
小林 壽範
1
,
八田 雅彦
1
,
植月 友彦
2
,
大野 雅人
2
,
岡田 隆之
2
,
善甫 宣哉
2
,
関本 貢嗣
1
1関西医科大学外科学講座
2関西医科大学心臓血管外学講座
キーワード:
大腸癌
,
下大静脈腫瘍塞栓
,
下大静脈合併切除
Keyword:
大腸癌
,
下大静脈腫瘍塞栓
,
下大静脈合併切除
pp.265-269
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003728
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下大静脈腫瘍塞栓は腎細胞癌で約10%1),肝細胞癌で約1.4%2)に認められるとされているが,大腸癌ではきわめてまれである。大腸癌遠隔転移は根治的切除可能なら切除を検討すべきとされているが3),大血管の合併切除を要するような症例に対する切除の意義や安全性は未確定である。今回,下大静脈腫瘍塞栓を伴う高度進行結腸癌に対し,切除術を施行した症例を経験したので考察を加えて報告する。
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