手術手技
下大静脈右縁での肝挙上操作を用いた前方アプローチによる腹腔鏡下肝右葉切除術
片桐 弘勝
1
,
新田 浩幸
1
,
菅野 将史
1
,
梅邑 晃
1
,
武田 大樹
1
,
佐々木 章
1
1岩手医科大学医学部外科学講座
キーワード:
腹腔鏡下肝切除術
,
右葉切除術
,
前方アプローチ
Keyword:
腹腔鏡下肝切除術
,
右葉切除術
,
前方アプローチ
pp.1723-1728
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003011
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肝右葉切除術には右葉授動先行と前方アプローチとがある。肝右葉切除術の適応となる腫瘍の条件は大きな腫瘍であることが多く,前方アプローチの有用性が示されている。前方アプローチの適応は,①右葉を占居するような巨大肝腫瘍の場合,②腫瘍が右横隔膜や胸腹壁に強固癒着または浸潤している場合,③右葉切除を計画するが,肝障害のために肝予備能の点で不安がある場合である。これら適応にない場合は,熟練の外科医であれば適応を考慮した上で授動先行,前方アプローチのいずれのアプローチでも安全に実行可能である。
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