特集 高難度肝胆膵外科手術アトラス2022
Ⅱ 各論 A 肝臓 12 肝静脈・下大静脈の合併切除再建を伴う肝切除
貞森 裕
1
,
門田 一晃
1
,
日置 勝義
1
,
高倉 範尚
1
1福山市民病院外科
キーワード:
肝切除
,
肝静脈再建
,
下大静脈再建
Keyword:
肝切除
,
肝静脈再建
,
下大静脈再建
pp.515-524
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002713
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主要肝静脈や下大静脈(inferior vena cava;IVC)に浸潤する肝腫瘍に対する外科治療では,術中の大量出血や術後の肝不全などの高い周術期リスクを伴う1)。そのため,集学的治療の一環としての手術適応,安全性と根治性を両立させた手術計画および周術期合併症を軽減するための手術手順が重要となる。また,主要肝静脈の根部に位置し,IVCへの浸潤も疑われる症例では,体循環バイパスを併用した完全肝血行遮断法(total hepatic vascular exclusion;THVE)の導入やTHVEが長時間となる場合には体内分離低温肝灌流法(in-situ hypothermic isolated hepatic perfusion;HIHP)の準備も必要となる2)。
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