手術手技
腹腔鏡下膵体尾部切除術における胃の展開法:CRESCENT法
廣野 誠子
1
,
山上 裕機
1
1和歌山県立医科大学外科学第2講座
キーワード:
腹腔鏡下膵体尾部切除術
,
胃の展開
,
CRESCENT法
Keyword:
腹腔鏡下膵体尾部切除術
,
胃の展開
,
CRESCENT法
pp.105-109
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002584
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これまでの報告により,膵体尾部に発症した良性ならびに低悪性腫瘍に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術は,開腹膵体尾部切除術と比べ,出血量が少なく,術後合併症率が低く,術後在院日数も短いとされている1)。すなわち,低悪性膵腫瘍に対しては,開腹膵体尾部切除術よりも腹腔鏡下膵体尾部切除術のほうが低侵襲で,良好な手術成績が期待される。さらに,膵癌を中心とする悪性腫瘍に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術に関しても,近年,多くの報告があり,開腹膵体尾部切除術と同等のリンパ節郭清が可能で,生存期間も差がないとされている2)。
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