カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・10
腹腔鏡下膵体尾部切除術
加納 宣康
1
,
草薙 洋
1
,
三毛 牧夫
1
,
星 寿和
1
Nobuyasu Kano
1
1亀田総合病院外科
pp.837-844
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100129
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はじめに
近年,種々の疾患に対して腹腔鏡下手術の適応が拡がりつつあるが,膵疾患に対しては手技の困難性および疾患の特異性などの理由でその適応が限られ,現段階では一般的に普及しているとは言いがたい.膵疾患に対する腹腔鏡下手術には腫瘤核出術1,2)および根治術としての膵体尾部切除術3,4)のほか,膵仮性囊胞胃開窓術5,6),膵頭十二指腸切除術7),膵癌に対するstaging laparoscopy8)などがある.
本稿では特に膵体尾部切除術の適応と手技について述べる9~11).
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