手術症例報告
1期的完全切除が困難な腹膜偽粘液腫に対して計画的に2期分割切除を行った症例
鍛 利幸
1
,
岡田 和幸
2
,
宮内 雄也
2
,
高木 秀和
2
,
宇山 直樹
2
1岸和田市民病院外科/岸和田徳洲会病院腹膜播種センター
2岸和田市民病院外科
キーワード:
腹膜偽粘液種
,
2期分割切除
,
根治切除
Keyword:
腹膜偽粘液種
,
2期分割切除
,
根治切除
pp.1739-1743
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002467
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腹膜切除と腹腔内温熱化学療法,CRS+HIPEC(cytoreductive surgery+hyperthermic intraperitoneal chemotherapy)は,腹膜偽粘液腫に対する標準的な治療と考えられている1)。肉眼的完全切除は重要な予後因子であり,完全切除が得られた症例については半数以上が治癒を期待できる2)。従来は広範囲な切除や長時間の手術のために合併症率や死亡率が高いことが批判されてきたが,最近では手術手技や術後管理が確立され,他の消化器外科手術と比較しても安全に施行できるようになった3)。
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