特集 消化器・一般外科医のための腹部外傷外科手術講座
Ⅰ.総論 3)腹部外傷患者に対する救急外来・緊急手術における感染対策─withコロナ時代の緊急手術
中堤 啓太
1
,
大友 康裕
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院救命救急センター(ERセンター)
キーワード:
外傷診療
,
感染対策
,
COVID-19
Keyword:
外傷診療
,
感染対策
,
COVID-19
pp.937-943
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002243
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感染やそれに伴う多臓器障害は外傷の超急性期を乗り越えた患者の主な死因と言われている1)。また,外傷患者の40%前後が感染症を併発するという報告もある2)。分単位での対応が求められる重症外傷患者初療時に,感染対策について改めて検討することは難しいかもしれないが,外傷診療に関わる外科医はきたるべき時に備え,外傷に伴う感染に関する知識をあらかじめ整理しておく必要がある。
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